当院の予防歯科
むし歯や歯周病は予防しましょう！
多くの方がむし歯などによって歯が痛くなってから歯科医院に行くと思います。
しかし、繰り返し治療を行うことで少しずつ健康な歯質が失われ、最終的には抜歯となってしまう場合もあります。予防処置とは、毎日の歯磨きによるセルフケアや、定期的にクリーニングを受けることにより、むし歯や歯周病になる前に予防をしていくことです。
当院では、患者さまのお口の状態や生活習慣に合わせた予防プログラムを提案しています。
このような方は予防歯科へ
- むし歯を予防したい
- 歯周病を予防したい
- 口臭が気になっている
- 歯石を取りたい
- 着色汚れが気になっている
- タバコのヤニやステインを除去したい
予防を意識しましょう
お口を常に清潔に保つことは、お口の様々な病気を予防するだけでなく、病気になりにくい体づくりにも繋がります。我々、歯科医療従事者はお口の中で起こる病気の予防方法を知っています。患者さまもこれを実践していただくことで、一生涯ご自身の歯で生活していただくことが十分に可能です。しかし、これが達成できる方は、日本においてはごくごく少数です。これにはいくつかの理由があります。
- 歯科医院は歯が痛くなってから行くところだと思っている
- お口の中で起きる病気の原因を知らない（原因が分からないから予防のしようがない）
- 日本人はお口の健康管理に対する関心度が低い
- 日本人は歯のメインテナンスを受けるために定期的に通院する習慣がない
お口の中の汚れを全て取り除くことは、皆さんが思っている以上に難しいことです。だからこそ、ご自身のお口の状態を歯科医院にてしっかりと調べ、歯石取りやプロによるクリーニングと、セルフケアの方法についての指導を受けることが大切です。歯の磨き方がよく分からない、口臭が気になる、歯の健康維持の方法が分からない、入れ歯にはなりたくない、など、様々なお口のお悩みや不安があると思います。まずは一度、お口のプロである私たちにご相談ください。
お口の病気を引き起こす３大原因
原因① お口の中の細菌の増殖
お口の中には常に数百種類の細菌が存在しており、この細菌たちを、病気を起こさない数に保つことが大切です。そのためには、歯科医院にてご自身の口腔内環境のリスク評価を受け、しっかりとご自身で把握しておく必要があります。リスク評価の一つとして、「プラークコントロールレコード（PCR）」と呼ばれるものがあります。これは、お口の中に残っている歯垢を染色し、ご自身での歯みがきによってしっかりと清掃が行えているかを検査・記録するための指数で、％の値が低いほどしっかりと歯みがきが行えている言えます。
原因② かみ合わせ
長年にわたり歯と歯がぶつかり合うことですり減ったり、ヒビが入ったりと、歯は少しずつ消耗していきます。特に歯ぎしりなどの強い力を継続的に加えると、突然ヒビが入り、そこから細菌が入り込んで病気を引き起こすケースもあります。
原因③ 不十分な治療による病気の再発
お口の病気を治療したことがある場合、その治療部位は天然歯より様々な点において再発リスクが高まります。どうしても治療が必要になった際には最小限の治療（なるべく削らない・抜かない）で、再発リスクの低い精密な治療を受ける必要があります。
当院の予防処置メニュー
プラークコントロールレコード（PCR）
歯垢が固まった歯石は、歯みがきだけでは落とすことができません。そのため、歯を染め出し液で染め、どの部分にプラークが残っているかを視覚化し、専用器具を使用して、歯の表面に付着した歯垢や歯石、その他の着色汚れなどを除去します。さらに汚染された歯質を除去して、硬くてなめらかな表面にしていき、歯周組織が破壊されるのを抑えます。
PMTC
PMTCとは、歯科医院でプロが行うお口のクリーニングのことです。歯垢や歯石はもちろんのこと、タバコのヤニや茶渋などの着色汚れも除去していきます。歯の表面をツルツルに磨き上げるため、むし歯菌や歯垢が付着しにくくなり、むし歯や歯周病の予防に繋がります。
日常的なセルフケアケア
ブラッシング指導
ご自宅で行う歯磨きは予防の基本です。ご自身の歯やお口の特徴を知り、正しい歯ブラシの当て方や角度を覚えることで効果的な歯磨きができるようになります。患者さまのお口の状態に合わせた効果的なブラッシング方法と、適切な歯ブラシの選び方などをアドバイスさせていただきます。
歯ブラシ
セルフケアの基本である歯磨きは、毎日正しく磨くことが重要です。歯ブラシにも様々な種類があるため、ご自身の歯や年齢に合った歯ブラシを選ぶようにしましょう。また、使っているうちに毛先が広がってくるため、みがき残しができないようにするためにも、定期的に新しい歯ブラシに取り替えましょう。
歯磨き剤
歯周病予防効果やホワイトニング効果が期待できる歯みがき剤、知覚過敏用の歯みがき剤、お子さま用の甘い味の歯みがき剤など、様々な種類があるので、お口の症状に合わせたものを選びましょう。
歯間ブラシ
歯ブラシだけでは取り切ることができない歯と歯の間をみがく時に使用するのが歯間ブラシです。種類や製品によって太さや大きさが違うため、ご自身のお口に合った歯間ブラシを選ぶことが大切です。
マウスウォッシュ
健康的で丈夫な歯を維持するために欠かせないのが口腔ケアです。マウスウォッシュは、歯みがき後の仕上げとして使用することが多く、歯周病予防や口臭対策として原因菌の繁殖を抑える効果があります。
いくつになってもご自身の健康な歯で過ごすために
当院では、たくさんの方に「いくつになっても自分の歯で美味しく食事をしてもらいたい」、「自分の歯で思いっきり笑ってもらいたい」と思っています。そのためには、今のうちからしっかりと予防をしていくことが大切です。歯科予防の意識が高い国では、子どもの頃から歯科健診やお口の環境を良好に保つことが当たり前の習慣になっているため、日本人と比べると年齢を重ねた時の残存歯数が倍近く違います。そんな生活習慣を見習い、しっかりと予防に取り組んでご自身の大切な歯を生涯守っていきましょう。
歯を健康に保つメリット
- 栄養補給を口から効率的に行える
- 食事が不自由になることがない
- しゃべりにくくならない
- 口臭を予防できる
- 糖尿病・高血圧などの生活習慣病を予防できる
- 骨折・認知症などの全身疾患を予防できる
- 病気による通院時間が削減できる（１日～数年程度）
- 治療費が必要なくなる